9VAeきゅうべえは、誰でも簡単にアニメーションが作れるフリーソフトです。 次のアニメーションは、「ひとコマアニメーション」を作ってプレゼンソフトにいれる方法を説明したものですが、このアニメも、9VAeきゅうべえで作りました。作り方を説明します。こちら「解説動画の作り方」も参考になります。イラストを動かす方法はこちら。9VAeの質問はこちら
■ 9VAeきゅうべえのダウンロード
- Win/Mac/Linux:無料ソフトでアニメを作ってみよう - Qiita
- iPad / iPhone:9VAeDanga (Apple)、9VAePro (Apple) 有料
- Android / Chromebook:9VAeきゅうべえAndroid版(Google Play)
- Amazon Fire : 9VAeきゅうべえFire版 (Amazon)
- 9VAeのボタン説明、メニュー/キー
9VAeきゅうべえで動くマニュアルを作る利点
動くマニュアル作成は、作業を撮影し、動画編集するのが一般的ですが、9VAeを使うと次の利点があります。
- 動画撮影、動画編集機材が不要(カメラ、照明、大容量ハードディスクがなくても作れる)
- データ容量が非常に小さく(動画の1/100以下)処理が軽い。
- 完成したあとの修正が簡単(文章修正、パーツ差し替え、仕様変更など)。
- 部品を再利用できるため、似たアニメーション作成がどんどん楽になる。
- 同じデータから日本語、英語版が作成できる。
解説アニメの構造
9VAeはアニメーションを階層構造で作成します。上の解説アニメのトップの階層は次の5ページです。
- 表紙
- 書き順アニメの入力
- 書き順アニメの再生
- アニメGIF出力
- LibreOfficeに挿入
2ページ(書き順アニメの入力)の中には以下のような8ページのアニメが入っています。
- 背景(エディタ画面)
- 「1」ボタンを赤い丸で表示
- 指で「1」ボタンを押す
- 「線で書いたあともう一度1ボタンを押してください」
- 押した後の画面を表示
- 「アニメの作り方」を書く
- 書き終わった状態
- もう一度「1」ボタンを押す
9VAeきゅうべえのアニメ制作は、アニメーションパーツを作成し、 階層的に組み立てていきます。レゴブロックを組み立てていくようなイメージです。
動くマニュアルの作り方
このような動くマニュアルをどう作っているか解説します。
内容:
- SVGイラストを読み込んでアニメにする(画面をタッチする指)
- アニメキャスト(アニメーションの部品化)
- アニメキャストの作り方
- 背景にアニメキャストを入れる
- アニメキャストをパスにそって動かす
- 複数のアニメを切り替えてコピーする
- 複数ページをアニメキャストにする
- 日本語と英語の文字の切替え
1.SVGイラストを読み込んでアニメにする
- 9VAeきゅうべえは、SVGイラストを読み込んで動きをつけることができます。
- Openclipart, FreeSVG や、OnlineWebfonts.com などの、数10万点以上のフリーのイラストを読み込んで、アニメにすることができます。その手順を紹介します。
- SVG ファイルを 「9VA」ボタンから読み込めば、アニメキャストになります。
- アニメキャストの中身を編集して動きをつけます。
- なお、アニメキャストのサイズを変更しても、線の太さはかわりません。太さを調整する必要があります。
2.アニメキャスト(アニメーションの部品化)
2ページには書き順アニメの入力方法を記述したアニメが、アニメキャストになってはいっています。
アニメキャストは、アニメをパーツ化する仕組みで、以下の特長があります。
- アニメーションができる。
- アニメキャストの中にアニメキャストが入れられる。
- 軌道(動き矢印)にそって動かせる。
- 角度を指定して正確に回転させられる。
- アニメキャストの中の図形全体の太さを変更したり、色をつけたりできる。
- 同じアニメキャストの中身は一か所で管理されるため、そこを修正すれば、全部のアニメキャストを同時に修正できる。
よく使うパーツはアニメキャストにしておくと便利です。
3.アニメキャストの作り方
アニメキャストにしたい図形やページを記憶ツールに入れます。それに名前をつけてアニメキャストにします。
- 図形を入力し、記憶ツールの中にカットする
- 「q」ボタンをクリック
- アニメキャストに好きな名前をつける。
4.背景にアニメキャストを入れる
- 変化しない背景は、背景ページに入れると便利です。
- 背景ページの内容は、次の背景ページが来るまで、背後に表示されます。
上で説明したアニメキャストを背景に入れる手順を紹介します。
5.アニメキャストをパスにそって動かす
- アニメキャストは「動き矢印」というパスにそって動かせます。
- 動き矢印上の点(支点)は最初はアニメキャストの中心にありますが移動させることができます。
- 文字を書くようにペンを書き順アニメの上に重ねる手順を示します。
6.複数のアニメを切り替えてコピーする
- 9VAeは複数のアニメを同時に編集することができ、「9VA」ボタンで切り替えできます。
- 「書き順」アニメを作るために、新しいアニメを開いて書き順アニメを作成し、背景ページの後ろに入れる手順を示します。
7.複数ページをアニメキャストにする
- 作成した複数ページのアニメを1ページに入れる手順を示します。
- 空白ページを作成してアニメキャストを入れたあと、ページの時間をアニメキャストの時間に設定します。
8.日本語と英語の文字の切替え
- 9VAeきゅうべえの文字には、日本語、英語、区別なしの3種類の設定ができます。日本語に設定した場合、ヘルプから英語表記に変えると表示されなくなります。
まとめ
9VAeきゅうべえを使った動くマニュアルの作り方を説明しました。
9VAeきゅうべえを使えば、動くマニュアルや、動く教材など、動きや変化を説明したアニメーションを簡単に作れます。ご活用ください。
9VAeきゅうべえに関する質問
- 9VAeに関する質問(Yahoo知恵袋)
- よくある質問(Qiita)
- 本記事の文章、図、アニメは複製自由です。教材、解説記事にご利用ください。