dnjiro’s 9VAe blog

誰でもアニメが作れる無料ソフト9VAeきゅうべえ開発者のブログ

Windows版 9VAe をしゃべらせる方法:ひとコマ解説

無料アプリ9VAeきゅうべえ Windows 版にしゃべる機能を追加する方法を説明します。作業時間は15分程度です。

ほかの解説動画はこちら


www.youtube.com

9VAeきゅうべえとは

  • 9VAe は、イラストに動きをつけてオリジナル動画素材が作れる無料のモーショングラフィックスアプリです。この解説も9VAeで作成しました。

9VAeきゅうべえのダウンロード

 

9VAe Ver1.3 からしゃべる機能を追加しています。しゃべるソフトは、OSごとに異なるアプリを使います。現在、LinuxWindowsMacintoshAndroid/ChromebookAmazon Fireがしゃべります。

 

OS
音声合成
インストール方法
Youtube解説
Windows
SofTalk
eSpeak(英語)
下の説明
見る
Linux
Open JTalk
eSpeak(英語)
こちら
見る
Macintosh
Kyoko
インストール不要
 
Android /
Chromebook
インストール不要
 
Amazon Fire
Mizuki

設定>端末オプション>

キーボードと言語>

読み上げ機能の設定>

追加音声のダウンロード>

日本語(Mizuki

 

 

SofTalk のインストール (Windows)

  1. 上のサイトを開き、左側の「ダウンロード」をクリック
  2. 「最新場^ジョン」をクリック
  3.  stn019363.zip(こちらでもよい)をクリックしてダウンロード
  4. ダウンロードしたZIPファイルを右ボタンでクリック。「すべて展開」
  5. 展開してできたフォルダをダブルクリックして開きます。
  6. SofTalk」フォルダのなかに、「SofTalk.exe」がはいっています。これを、9VAeきゅうべえに設定します。

 

9VAeにSofTalkのパスを設定する

9VAeに文字を入れ、中心メニューから「しゃべる」を2回実行すると、SofTalkの設定画面が開きます。

  1. 9VAeの文字ボタン「A」で何か文字をいれます。「12345」でもよいです。
  2. 選択枠の中心の「+」をクリック。
  3. メニューの「しゃべる」をクリック。これで文字に「しゃべる」が設定されます。
  4. もう一度、選択枠の中心の「+」をクリック。
  5. メニューの「しゃべる」をクリック。
  6. 音声合成ツールを設定してください」が表示されるので「OK」をクリック。
  7. 上でダウンロードした「SofTalk.exe」を選んで設定してください。
  8. もう一度、選択枠の中心の「+」をクリックして「しゃべる」をクリックすると、SofTalkが起動し、しゃべるはずです。

女声の設定

右側の文字パレットの配置属性メニューに「男がしゃべる」「女がしゃべる」の設定があります。文字を選んで「女がしゃべる」にすると女声になります。

もう一度「女がしゃべる」(または男がしゃべる)をクリックすると、文字のしゃべる設定が解除されます。

 

時間の自動調整

  1. ページの時間をクリックし、メニューから「ひとコマ」に設定。これだけで時間が自動設定されます。
  2. プレイボタンで再生してみましょう。

 

 

Windows10/11 Microsoft Haruka の声でしゃべらせる

Windows10/11 の場合、SAPIという仕組みを使って、Microsoftが提供する音声を、SofTalkにしゃべらせることができます。

  • SofTalk(9VAeで一度しゃべらせると、SofTalkが起動します)の「声」の設定をひらくと「Microsoft Ayumi」や「Microsoft Haruka」などの声がリストされます。
  • 9VAeは、男声か女声のいずれか選んでしゃべらせることができますが、それぞれ、SofTalk のどの声でしゃべらせるか、「9va_data」フォルダのsetup.ini に書き込まれます。
  1. 9VAe(9vae-win.exe )のあるフォルダを開きます
  2. 「9va_data」フォルダを開きます
  3. setup.ini」をダブルクリック
  4. 9VAeで一度しゃべらせた後なら、以下のように書かれているはずです。
talkMan=SofTalkの場所\Softalk\stn019363\softalk\SofTalk.exe
voiceMan=/M:4 /V:50 /S:100 /O:100
voiceWman=/M:2 /V:50 /S:100 /O:100

この中の voiceWman= を以下のように書き換えると、Microsoft Haruka でしゃべるようになります(Windows 10/11 の場合)。

voiceWman=/M:22 /V:100 /S:150 /O:100

/M: や /V: は、SofTalk の音声パラメータです。数値を変更すれば口調が変わります。

記号
意味
補足
/M:
種類

4:男の声 2:女の声 22:Microsoft Haruka (Win10/11)

23:Microsoft Ichiro (Win10/11)

/V:
音量
50が標準
/S:
スピード
100が標準
/O:
声の高さ
100が標準

 

voiceMan=/M:23 /V:100 /S:150 /O:100

 

とすると、Microsoft Ichiro でしゃべります。/M: の後ろの番号は環境によって変化することがあるようです。

 

Open JTalk(メイ)でしゃべらせる

OpenJTalkは、名古屋工業大学で開発されたオープンソース音声合成エンジンです。SofTalkから利用できるWindows版エンジンが以下から入手できます。

  1. 上から「ダウンロード」「パズル」をクリックし、OpenJTalkSAPI_101.zip(こちらでもよい)をダウンロード。
  2. ZIPを解凍し、JTalkSetup.exe を実行。
  3. 「SAPI5が登録されていません。登録しますか」に「はい」。SAPI は音声制御APIです。これでSofTalkから、OpenTalkが使えるようになります。(もしエラーがでたら、セキュリティのせいかもしれません。JTalkSAPI.dllを右ボタンでクリックし、プロパティ>セキュリティ「許可する」)

SofTalkをいったん閉じて再起動し、声の種類をみると、「メイ(Normal)」が追加されているはずです。

9va_data\setup.ini を変更すれば、Meiでしゃべらせることができます。

  1. 9VAe(9vae-win.exe )のあるフォルダを開く
  2. 「9va_data」フォルダを開く
  3. setup.ini」をダブルクリック
  4. 「voiceWman=」の後ろの文字を以下のように変更し、保存します。/M:の数字が声の指定です。環境によっては異なる番号が正しいかもしれません。うまくいかない場合は違う番号でためしてみてください。
voiceWman=/M:27 /V:50 /S:150 /O:100 

Open JTalk 男声を追加

OpenJTalk 男声の声をダウンロードし、JTalkSetup.exe で声を追加すれば、男声でしゃべれるようになります。

  1. 上から「HTS voice version1.0.5 BinaryPackage」ここでもよい をダウンロード。

 

  1. 上をクリック。「7-Zip Windows版 32bit または 64bit 」をダウンロード
  2. ダブルクリックして実行。
  3. インストール先のフォルダを指定してインストール
  4. 7ZIPをインストールしてから、ダウンロードした hts_voice...(tar.gz) をマウス右ボタンでクリック。メニューに「7-Zip」が追加されているはずです。
  5. 7-Zip」「ここに展開」。これでhts_voice...tar ができます。
  6. もう一度 hts_voice...(tar) をマウス右ボタンでクリック。
  7. 7-Zip」「ここに展開」。これで「hts_voice_nitech_jp..._m001-1.05」フォルダができます。
  8. この中の「nitech_jp..._m001.htvoice」が音声です。これを「JTalkSetup.exe 」をつかってSAPI5に追加します。「JTalkSetup.exe 」を実行。管理者権限が必要なので「はい」
  9. 「追加」ボタンをクリック。
  10. 「参照」ボタンをクリック。7Zipで解凍した「nitech_jp..._m001.htvoice」を選んで「開く」
  11. 性別を「Male」に変更。名前は、m001 としましょう。
  12. SofTalk をいったん閉じて、再起動(9VAeでしゃべらせても起動します
  13. SofTalk の声の設定を開くと「m001」が追加されているはずです。

 

追加した声でしゃべるようにするには、9va_data\setup.ini を修正します。

  1. 9VAe(9vae-win.exe )のあるフォルダを開く
  2. 「9va_data」フォルダを開く
  3. setup.ini」をダブルクリック
  4. 「voiceMan=」「voiceWman=」の後ろの文字を以下のように変更し、保存します。

voiceMan=/M:26 /V:100 /S:150 /O:100
voiceWman=/M:28 /V:50 /S:150 /O:100

これで、OpenJTalkの男声、女声でしゃべるようになります。/M:の後ろの声の番号は、環境や音声のインストールの順番によって別の数字になるかもしれません。いろいろ試してみてください。また、音声データ(.htvoice)を入手すれば、ほかの声でしゃべらせることもできると思います。

 

SofTalkがしゃべらない、またはエラー終了する場合

  • Windowsの言語設定が「日本語」優先になっているかどうか確認してください。9VAeが英語メニューで起動する場合は日本語になっていない可能性があります。
  1. Windowsボタンから「設定」画面を開きます。
  2. 「言語」を検索し「言語の設定」をクリック
  3. 「優先する言語」の一番上が日本語でない場合は、日本語にします。
  4. 「地域設定」を「日本語」にします。
  5. 一度再起動してください。
  • OpenJTalk の声をつかった場合、せりふが多いとエラーになる場合がありました。その場合は、ほかの声でためしてみてください。

VoiceVoxでしゃべらせる方法

英語でしゃべらせる方法

  • Windows版9VAe で英語をしゃべらせるには、eSpeak のインストールが必要です。
  • 普通に入力した文字は日本語(SofTalk)でしゃべります。
  • 文字を選択し、右側の文字パレットで「英語(2)」に設定します。この設定では、日本語メニューでは表示されず、ヘルプメニュー>English で英語メニューに変更したときに表示されるようになります。(同じアニメに日本語、英語を混在させせ切り替えて表示するために使います)
  • この文字を選択し、中心の+メニューから「しゃべる」を実行すると、最初に、eSpeak.exe の設定になり、2回目から英語(eSpeak)でしゃべります。
  • eSpeak を導入すると、SofTalk の声の番号がかわる場合があります。日本語の声がかわったら、声の番号(setup.ini)を変更してください。 

 

 

音声つき動画出力

  • ffmpeg があれば、Windows版9VAeきゅうべえで音声つきMP4動画を作成できます。ffmpegの入れ方はこちらYoutube解説
  • ファイルメニュー「動画出力」で、MP4動画保存先、サイズ、秒コマを指定してMP4動画が作れます。Youtubeなどに投稿するなら、高さを 720 または 1080。秒コマ数は、30で出力するとよいでしょう。

動画出力した例です。OpenJTalkの音声を使っています。


www.youtube.com

 

内容:


解説動画の作り方

この記事のひとコマ解説GIFは、フリーソフト9VAeきゅうべえで作成しています。

9VAeきゅうべえのダウンロード

↑これを見るとダウンロード、キーフレーム補間、SVGイラストをパーツ化して口パクさせる方法がわかります。パソコンでもiPadでも同じ操作です。

  • 9VAeきゅうべえで、キャプチャー画面に、矢印や説明を加え、ページに「ひとコマ」設定すると解説動画が作れます。
  • Youtube動画より短く、キャプチャー画面の羅列より見やすいのが特長です。
  • FFmpeg を使って Youtube 動画にすることもできます。

 

画面キャプチャ方法

OS
画面キャプチャ方法
保存先
 Windows
クリップボード
 Mac
  • Shift + Command + 4 (ShiftキーはZの左、スペースでウィンドウ指定)
デスクトップ
 Android
  •  電源 + 音量Down
 adbコマンド (開発者向け)
  •  adb shell screencap -p /sdcard/screen.png
     adb pull /sdcard/screen.png
フォトアプリ>
ライブラリ>
Screenshots
 
iPhone / iPad
  •  ホームボタン + 電源ボタン
  • サイドボタン + 音量UP
写真>
アルバム>
スクリーンショット
 Linux Mint
  • Print Screen キー
クリップボード
ファイル
 Amazon Fire
  • 電源 + 音量Down 1秒長押し
  • USBケーブルでPCと接続し、
    設定>接続デバイス>USB>ファイル転送
ピクチャ >
スクリーンショット
 Chromebook
  • Shift + Ctrl + ウィンドウ一覧キー(上の中央のキー)
マイファイル >
ダウンロード

キャプチャ画像を転送する方法はこちら

キャプチャ画像を9VAeに読みこむ

f:id:dnjiro:20220119095713g:plain

  1. 画像入力ボタン「山」でキャプチャ画像を読み込む
  2. 画像の中心の「+」をクリック。メニューから「ステージの大きさにする」
  3. 画像の中心の「+」をクリック。メニューから「ページを画像に合わせる」

文字、矢印を入れる

f:id:dnjiro:20220119131719g:plain

  1. 文字入力ボタン「A」で数字を入力
  2. 角の■をドラッグでサイズ変更。
  3. 中心の「+」または枠線のドラッグで移動
  4. 線の種類ボタンをクリック。メニューから「→」で矢印に設定
  5. 折れ線ボタンをクリック
  6. 開始点
  7. 終了点
  8. 選択ボタンで入力終了
  9. 太さ設定ボタン。メニューから「太くする」で太くできます。
  10. 文字入力ボタン「A」で説明文章を入力
  11. 背景の色を設定
  12. 線の種類メニューの「ー」で枠線がつきます
  13. 太さ設定ボタン。メニューから「太くする」で太くできます。

文字の色、縁、影をつける

f:id:dnjiro:20220119140955g:plain

  1. 文字を選ぶ
  2. 文字タブ2をクリック
  3. 文字の色をクリック
  4. 赤に設定
  5. 文字と矢印をドラッグして選ぶ
  6. 図形タブ1をクリック
  7. 線の種類から「縁をつける」
  8. 線の種類から「影をつける」、線の種類から「広く」
  9. 線の色「赤」

ひとコマアニメーションにする

  1. ページ時間をクリック。メニューから「ひとコマ」を設定。これでアニメーションができます。
  2. プレイボタンで再生してみましょう。入力した順番に文字、矢印がでてきます。
  3. これで1ページ完成です。続きを作りたい場合は、ページの右側の「+」をクリックし「続きのページを作る」で、2ページ目が作成できます。

アニメGIF、動画出力

  • ファイルメニュー>アニメGIF出力」または「動画出力」で、好きなサイズのアニメGIF または MP4動画 が作成できます。
    Win / RaspberryPi / Linux版 でMP4動画を作るには FFmpeg が必要Youtube解説
  • スマホの場合、端末内の「9VAe」フォルダの中に出力されます。フォトアプリで、「端末内の写真>9VAe」で見ることができます。
  • アニメGIFは、背景を透明にできます。音がいれられません。
  • MP4動画には音が入れられます。Youtubeに投稿できます。Youtubeに投稿する場合、1秒30コマ、高さ720 または 1080 で出力するとよいでしょう。

 

 

9VAeをつかえば素材動画が作れる 

      • 9VAeきゅうべえを使えば、オリジナルの素材動画が簡単に作れます。
      • Openclipart や  FreeSVG などフリーのSVGイラストをつかって動くキャラクタが作れます。
      • 動画編集ソフトで動画に合成できます。

OS

フリーソフト

9VAeで作成する素材動画

Windows

AviUtl

連番PNG または MP4

Mac/iPhone/iPad

iMovie

MP4 または QuickTime(古いMac)

Android

PowerDirector

GIF または MP4

作り方

 

      • もっと長いアニメを作ることもできます。以下をご覧ください。

9VAeきゅうべえ:長いアニメを作る方法 - Qiita

 

 

9VAeきゅうべえに関する質問