9VAeきゅうべえという名前をどうしてつけたのでしょうか、まどか☆マギカのキュウべえとの関係は、といった問いあわせがあったので、名前につけた思いを書きました。
9VAeはEVAの上位互換ソフト
9VAeの出発点は、「らんま」で、その次に「EVA」があり、「9VAe」が続きます。らんまーEVA-9VAeの関係。
9VAeきゅうべえは、EVAを意識して名前をつけました。
- 9VAeは、9ページ単位(今は99ページ)で構成する Vector Animation editor という意味です。
- 9はeを裏返した形です。evaを9vaに変えて、9ページという意味を加え、Twitter的な小さなアニメを作るツールにしました。
- 9VA(ボルトアンペア)は昔の電子工作の基準電圧です。アニメ工作の基準になってほしいという意味もこめました。
開発者が「きゅうべえ」の名前にこめた複雑な思い
さらに、まどか☆マギカとも、関係があります。以下の文章は、まどか☆マギカを最後まで見た人向けです。ぼかして書いていますが、ネタバレを含んでいるので注意。まどか☆マギカを見てから読むとどの部分を話しているのかわかると思います。
- まどか☆マギカは、エヴァンゲリオン以来の傑作と表現されるアニメです。EVAの上位互換である 9VAeにぴったりです。
- キュウべえは、女の子の夢をかなえる存在ですが、女の子を魔法少女に育てる「インキュベーター」からきた名前です。
- この話がこわいのは、少女の夢をかなえることが、本人の幸せにつながらないことです。そのことは少しずつわかっていきます。キュウべえが本人の幸せを全く考えておらず、後戻りもできないことが判明します。
- 9VAeも少女を魔法少女に変え、アニメを作る夢をかなえます。魔法少女は、Adobe のような業界標準ソフトを使わずにアニメを作る異端者です。9VAeを使ってアニメはどんどん作れますが、業界標準の作り方からどんどん遠ざかります。きゅうべえは少女の夢をかなえるために改良を続けます。アニメを作る魔法少女を育てるためにソフトを無償配布します。キュウべえと同じだと思いませんか。
- 9VAeきゅうべえに魔法少女にされた少女たちはどうなるのでしょうか。そう簡単には世界は変わりません。多くの魔法少女が夢をかなえたあと散っていきます。しかし、魔法少女の力を使って、想像できない回数のデータ修正と挑戦を繰り返していくと、9VAeをつかって、世界的なヒット作品を作れる魔法少女が出現するかもしれません。たったひとり、そのような少女が出現すれば、世界のルールが根本から書き変えられ、魔法少女が異端児ではなくなるでしょう。アニメソフトを無償で提供し、アニメーションを部品単位で共有できるように構造化し、みんなで何回でも修正できるような世界を目指す9VAeにぴったりと思いませんか。
- 9VAeきゅうべえによって夢をかなえた魔法少女たちが数々の挑戦を繰り返しながら、最後の1本に続く道を探しもとめていく壮大なストーリーを思い浮かべながら、9VAeきゅうべえを開発しています。