dnjiro’s 9VAe blog

誰でもアニメが作れる無料ソフト9VAeきゅうべえ開発者のブログ

9VAeきゅうべえ Ver.0.5.13 はどんなソフトか?

9VAeきゅうべえWindows版(9va-win) Ver.0.5.13 をリリースしました。

 

いくつかの機能追加とバグ修正を行いました。

  • 子供たちの連作アニメを作ったあと1本の動画にするための連番PNG出力改善
  • iPad版開発にともなった修正 > Mac Safari 用に、SVG出力を見直し。中心メニューにグループ化を追加
  • APNG/連番PNG出力した後、アニメキャストの時間計算を間違えるバグを修正

 1.複数のアニメから、つながった連番PNGを出力できるようにしました

9VAeを使うと、子供たちに連作アニメを作ってもらうのが簡単にできるのですが、

 

今まで、100本のアニメを、AviUtil を使って1本につなげた動画をつくろうとすると、100回連番出力をおこなう必要がありました。これは、バッチ処理を書いて自動実行させればよいのですが、つながった連番で画像出力する方法がありませんでした。

 

どういうことかというと、バッチ出力では、開始番号を指定できるのですが、前のアニメの連番出力が何番で終了したかが事前にわからないため、開始番号をバッチの中に入れることができなかったのです。

 

今回の機能アップでは、フォルダの中に数字だけの名前の画像ファイルがある場合、出力番号を指定しなければ、連番出力の名前は、その番号の次の番号から開始するようにしました。

1-1.「9va-png」に複数アニメをドラッグして連番PNGをつくる例

  1. 9VAeプログラムを複製し「9va-png」とリネームしておけば、そこに、アニメをドラッグすると、アニメと同じフォルダに連番PNGが作られます。
  2. 普通は、アニメのファイル名+0001.png といった名前になるのですが、同じフォルダに、0000.png という名前のファイルをおいておく(中身はなんでもよい)と、その続きの番号、0001.png から連番PNGが出力されます。
  3. つぎに別のアニメを「9va-png」にドラッグすれば、その続き番号の連番PNGができます。複数のアニメを全部同じフォルダにいれておきます。
  4. 連番出力がおわったら、仮にいれておいた 0000.png を削除すれば、0001.png からはじまる連番PNG画像が得られます。

 

1-2.バッチファイルで複数アニメをつないだ連番PNGをつくる例

複数のアニメが、000.eva, 001.eva, 002.evaとして、つぎのバッチファイルで連番出力できます。

9va-win 000.eva "-png-w1280-h720-fps30-o0000.png"

9va-win 001.eva "-png-w1280-h720-fps30"

9va-win 002.eva "-png-w1280-h720-fps30"

最初の行だけ、-o0000.png をつけておきます。これで、最初は、0000.png から数字名で連番出力されます。2行目以降、出力名をつけなければ、フォルダの中の最後の数字を読み出して、その次の番号から出力するわけです。

 

2.Mac Safari 用に、SVG出力を見直し

9VAe iPad版は、SVGアニメを標準保存フォーマットにしようとしています。ところが、今までの SVGアニメが、Mac Safari でうまく再生できなくなっていることを発見。最初1回は再生できるのですが、終了後、画面クリックでもう一度再生すると画面が消えてしまうようです。それで、SVGアニメの出力方式を、かなり見直しました。

 

3.中心メニューに「グループ化」を追加

 パソコン版9VAeでは、グループ化は、Ctrl+G (Command+G)、グループ解除は、Shift+Ctrl+G (Shift+Command+G)に割り当てられており、これがよく使われていると思いますが、もし、iPad版をつくったとすると、キーボードがないので、使いにくいでしょう。と考えて、選択してから中心メニューに「グループ化」と「グループ解除」を追加しました。

 

4.アニメキャストの時間計算バグを修正

9ページ以上のアニメを作ろうとすると、9ページ分をアニメキャストにして1ページにいれるわけですが、そのとき、9ページのアニメキャストの時間を計算する必要があります。アニメキャストを選んで、ページの時間設定メニューを開くと、一番下に値がでるわけですが、APNG/連番PNG出力を実行したあと、その計算を間違えるバグがあったようです。ご迷惑をおかけしました。